1990年

ゴールデンウィークど真ん中の朝。今日は夢の途中で目が覚めた。その夢では、テーマを決めて服を選んでそれを発表するという課題が出されて、テーマを決める時点で苦戦していた。起きてから、そこで苦戦するのめちゃくちゃ私じゃんって思った。自分の夢だから当然なんだけど。テーマ決めるのって難しくない?ずっと苦手。まあそんなことはどうだっていい。今日も面白い日にしよう。

 

 

 

昨夜、たまの『さんだる』というアルバムを久しぶりに聴いてみた。感想、このアルバムめちゃくちゃ怖い。圧倒的な技術があって歌詞がすごいっていうのはわかるけど、ちゃんと聴けば聴くほど気が狂いそうになる。内臓かき乱されてるみたいになる。吐きそうになる。あぶねえ。

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このバンド、「たま現象」と言われるほど売れたらしい。1990年にメジャーデビューして同年このアルバムを発売したというたま。私が生まれる10年前だ。通称イカ天という音楽番組への出演をきっかけにバカ売れしたって話だけど、なんで売れたの?音がポップだから?ポップだったら中身は何でもいいの?歌詞えぐいよ?ダークだよ?地上に出てきて大丈夫だったの?それとも中身も含めて売れるべくして売れたの?そもそもイカ天ってどんな番組だったの?どんな時代だったの?って疑問がとめどなく湧き出てくる。曲自体は素晴らしいと思うけど、なぜ売れたのか気になる。

 

私の偏りのある知識からすると1990年って、ちびまる子ちゃんの放送が始まった年だよね。ちびまる子ちゃんっていかにも子供向けアニメって風貌だけど、見かけによらず、シュールで毒気がある。この「見かけによらず」というところがたまと似ている。ちびまる子ちゃんに関しては、昔のほうが今よりその傾向が強かったらしいし、漫画もはじめの頃はダーク感が強めらしい。読んでみたい。それに日本人の大半が知っているであろう「おどるポンポコリン」だって、愉快なメロディーだけど歌詞は世の中を皮肉っている。全体的にダークメルヘンな感じがする。

ちなみにさくらももこさんはたまが好きだったという。類は友を呼ぶ?ちびまる子ちゃんのあるときのエンディングテーマ「あっけにとられた時のうた」はたまが歌っている。

 

たまとかさくらももこさんとかが売れるということは、混沌としている時代だったのかな。だとしたら今と似てる気がする。世の中が変わる感じがある。生まれる前のことは知らないけど、おおよそそんな感じじゃないかと思う。

 

 

 

たまの存在を知ったのは、フジファブリック山内総一郎さんが、まさに、たまの『さんだる』を紹介していたのがきっかけ。私はフジファブリックが大好きで、数年前、山内総一郎さんのことが気になって気になってしゃあないみたいな時期があった。そのときに山総本と呼ばれる雑誌を読んで。

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山内総一郎さん好きにはたまらない本)

そこでこのアルバムを紹介していたので買った。単純明快。買った当時も聴いたんだけど「?」という感じで、アルバム3周くらいしてまったく聴かなくなった。それから数年経った昨日、何となーく聴いてみて今に至る。なんで急に聴こうと思ったのかは謎だけど、やばいアルバムだった。そしてこれを紹介する山内総一郎さんもやばいね。フジファブリックって変態の集まりだね。最高。あ、いつかフジファブリックのこと話しておきたいな。